当院に来られてる人の話だけなので、
世の中の人すべてではないということで
お話しします。

 

後ろの頚すじと枕に関して
リサーチをしていて分かった
ことの1つは、多く、というより
大多数の人が、横向きに寝ることが
多いということが明確になりました。

 

これは当たり前と言えば当たり前で、
寝てから起きるまで同じ姿勢で
いるのは、身体に負担がかかるので
多くの人は就寝中動いています。

 

多くの人が横向きで寝るときは、
両脚を曲げてくるまるような
形で寝ますが、これを
「胎児の姿勢」と言います。

 

なぜ多くの人がこの姿勢をとるのか?

 

人間は胎児のときに母親のお腹の中で
身を守られて成長します。
とても安らかで安心です。

 

現代人は精神的に緊張させられて
いる生活が多いので、この胎児の
ときの安心感を無意識に欲している
のではと思います。

また人の一生のうち、胎児期より
身体が大きく変化し成長する
時期はありません。

 

ものすごい生命力、エネルギーです。

 

クラニアルのセミナーで、
あるオステオパスの先生が、
「赤ん坊を触ると良い。その
生命の活力を感じなさい。
良い勉強になります」と
言っていました。

 

人は生活の中で、身体が疲れていて、
この胎児のときの生命の活力を
取り戻したり、思い出したりして
この姿勢を取るのでしょう。

 

それだけ現代人は緊張し、
疲れるのだということですし、
そういう人が多いのだということです。