この写真のシャープペンシルは、1890年代に
作られたもので、ヴィクトリアンペンシルと
呼ばれる、大変に希少なものです。

 

メカニカルペンシルの歴史的資料と言えるような
ペンシルです。全長約90mm、1,0芯仕様です。

ペンの尾部についているのは天然石のシトリンで、
古くより「商売繁盛」「富」をもたらす幸運の
石として大切にされてきたそうです。

また「太陽のエネルギー」を持つと言われており、
心明るく、元気になると言われ、ストレスを
和らげてくれるため、この石を身につけると
良いそうです。

 

つくりは大変変わっていて、芯本体をスライドさせて
動かすと出てきて、その出てきた先を回転させると
芯が出てくる仕組みです。

 

また、シトリンのついているところを回転させると
予備の芯が入っていて、それを先端のところに
持っていき、押し込んで入れて、書いていて
なくなると、軸を回転させて芯を出すという仕組みです。

 

まどろっこしいやり方ですが、このペンシルが
100年以上前のものだということを考えたら、
素晴らしいペンです。