私が内臓マニピュレーションを
学び始めたころ、内臓をマニピュレート
することはともかく、「傾聴」という
技術に確信が持てなかった。

 

つまり自分の感じたものが、バラル先生の
言っている「傾聴」と同じものなのか
ということである。

 

そして、バラル先生が初めて日本に来て
セミナーを行ったとき何度も行い、
バラル先生の傾聴と同じところに
手が行くようになって、「ああ、
この感じか!」と分かってから
確信を持てるようになった。

 

内臓に関しては以前言ったこともあるが、
フィリップ・デュレル先生の婦人科の
セミナーの時、子宮のテクニックを学び、
デュレル先生は、検査でこのように
感じたとき、子宮はこうなっている
と言って練習を行った。

 

すると私の検査と、私と組んで検査した
先生と結果は一致していて、しかも
デュレル先生が教えてくれたものには
なく、それを私が質問すると、
デュレル先生は「そんなことはない」が
「私の親しい日本の先生がそういうので
調べてみましょう」と言ってチェック
してくれた。

 

結果は我々の言う通りの状態であった。
このことも自信につながった。

 

また、デュレル先生のクラニアルの
セミナーで、SBSの検査の練習を行い、
2回確認してもらいあっていたのも
自信につながった。

 

デュレル先生は当時、フライマン先生の
後継者の一人と言われていた先生である。

 

また、バイオダイナミクスに関しては、
トム・シェーバー先生とダライアン先生に
私の感覚を確認してもらい、間違いない
という確信を持てた。

 

このように技術を修得するときには、
その技術の確かな先生や、できれば
そのテクニックの継承者や創始者から
学ぶのが一番良いのは言うまでもない
ことである。

 

そのようなプロセスを経て今のところまで
上って来れたのは、大変にラッキーであった
(それだけの努力をした)。

 

その先生のセミナーを受けに行く時間を
そのために作り、お金を使い、努力も
してきたということである。

 

何事も本物を目指すならば、苦労がある
のはごく普通のことである、今の若い
先生たちにはそれが欠けているように
思えるが、いかがであろうか?