※お待たせしました。前回からの続きです※

これには深い哲学があります。

病変部の固着した組織が
柔らかくなればいい、
そういうんじゃダメなんです。

ですから病変部が
どういう状態になっていて、
どれぐらいその状態が続いて、
どれぐらい回復力を失っていて、
それがどういうつながりを持って、
どこの組織に問題があるかと言うことを、

知って、考えて、触らないとだめなんだということです。

オステオパシーはそういうことを
示しているということ
ドゥリュエル先生は暗に
教えてくれてるわけです。

その話を聞いてそこまで思った人は
いないかもしれないけど、僕はそう捉えています。

そういう哲学的な思想を持っていたスティル先生は、
自分が作り出した技術を全く残していないんです。

恐らくこうやってたんじゃないかという推測で、
スティルテクニックというのが発表されてるんですが、
本当にそうやってたかどうかわからないというのが現実です。

スティル先生が生徒の前で
テクニックをやるから、生徒は見てるわけです。
でも絶対にノートを取らせなかったそうです。

ノートに書かせない。
自分がやったことを記録するなと。
だから残ってないんです。

スティル先生は、自分の技術だけがオステオパシーである、
これがオステオパシーですと限定したくなかった。

何を考えたかと言うと彼は、
自分の考え方を踏襲している
技術は全部オステオパシーだと言ったんです。

自分の哲学を表してる技術は
全部オステオパシーですよと言ったんです。

*****

この「オステオパシーという治療法に対しての見方と捉え方」
過去に行った「触るからはじめるオステオパシーセミナー第1回 」からの抜粋です。

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