以前より治療の進むべき領域が
脳であると何度も言い続けてきた。

 

この度、精神面においても肉体面においても
脳に対してのアプローチは、私自身が考えている
分野に関しては研究がだいぶ進んできた。

 

まだ少しテーマは残っているのであるが、
最初私の考えていたアイデアのアプローチは
ほぼ完成してきたし、かつ効果もだいぶ
明白に出てきた。

 

またそれらの中での重要なことは
表には出していない。

 

理由の1つは、これらのテクニックにおいては
大変高度な感覚力を必要とするためである。

 

次には、今行っている「触るからはじめる」の
基本を身につけていなければ、とうてい無理
であるための、2つの理由からである。

 

ちなみに面白い症例を1つ。

 

側弯症で来られている人がいます。

 

身体を緩め、脊柱の関節をゆるめ、
バランスを取り、クラニアルを調整しました。

 

側弯症の人は、必ずクラニアルに歪みを
持っています(当然ですが)。

 

治療者でこれが分からない人は、もっと
勉強しないとだめです。

 

身体を起こしてもらうと、案の定、
身体の歪みが悪化しています。
弛緩したためです。

 

そこで脳を治療し、再度起きてもらうと
来られた時よりも姿勢が良くなり、
しかもシャキッとしています。

 

過去の精神トラウマであると思いだすと
「胸が苦しい」「胃がキリキリする」
「頭が重くなる」という症状がありましたが、
脳にアプローチすると、思い出しても
このような症状がでなくなったり、
場合によってはその出来事を、治療前よりも
明白に思い出せなくなったりします。

 

私が数年前に、脳こそは治療者がトライすべき
最大のフロンティア領域であり、アプローチ
すべきと言っていたことが、今色々な形で
現実化してきているので、これから先も
大変楽しみである。

 

私も最近治療が楽しくなく、面白くなかった
のであるが、ここにきて大変に面白くなってきた。