今やバーチャル・ゲームなど
多くのものが誕生している。
コンピューターの作り出す映像を
見せるゴーグルをつけて、
体験したりゲームしたりするのだ。
私は大変、将来を危惧している。
人間には五感というものがあり、
共同作業を行っている。
ボールを打つなら、バットやラケットに
それが当たり、振動が伝わり、それに
応じる力で耐えて、そして打ち返す。
もし打ち損ねて身体にぶつかれば痛いし、
耳のすぐ横を通り抜ければビューっという
音が聞こえてくる。
それらなしにただ打ち合いをするとなると、
人体機能はどのようにバランスを
崩していくのか?
そんなやり方を、まだ神経系が充分に
発達していない子供がやり続けると、
将来一体どうなってしまうのだろうかと思う。
つまり、バーチャルに対して、諸手を
上げては賛成しきれないと思っている。
赤ん坊はある程度外に出られるように
なると、外に出る。
家の中にいて、テレビばかり見ているのは
発達上よくないのだ。
外に出て、風を受け、音を聞き、
匂いを嗅いで、自らも声を出す。
色々動くものを見て、自然の発する
色を見て、五感が発達する。
本当に大丈夫なのだろうか?