セミナーで私が相手を触ると、すぐに
手が取り込み、組織が動き、柔らかくなる。
よく受講生から「どうしてできるのですか?」
と聞かれて「組織と友達になること」と
言っているが、理解できているだろうか?
これは相手とか人の身体、治癒力や
生命の力に対して敬意を払うことでもある。
しかし、それが出来ていないようだと思うし、感じる。
受講生同士がお互いに練習するときに、
「お願いします」とかのあいさつが
出来ていない人も多いようだ。
お互い身体を練習のために触らせる、
触って練習するのだから、ごく
当たり前だと思うのだ。
また、身体を扱う、動かすときに、
乱暴な感じを受ける。
その人の潜在意識がその術者を
拒絶したら、決して良い結果は
出てこないのだ。
それはどんなやり方の治療においても
大事なことなのである。
まるで物を扱うようにして
触るのでは駄目である。
そして、そのやり方が身について
しまった人に、それをいくら言っても
変えられないのだ。
つまり、すべてが雑な動かし方に
なっているのである。
それゆえ、結果として人を治せない。
その人の仕事ぶりは見えないが、
容易に想像がつく。
もしこれを変えたければ、真剣に
そのことに問題意識を持ち、自らを
変えていくようにしなければならない。