頭は五感のほとんどを内包している。
視覚ー目、聴覚ー耳、味覚ー口、
嗅覚ー鼻である。
そして口は頭の中で唯一の大きな
関節であり、口を動かす咬筋は
大変強い筋肉である。
大きく骨で分けるならば、上顎
(上顎骨)、下顎(下顎骨)、
そして側頭骨という3パートの
骨が大事となる。
下顎骨と側頭骨は、舌(味覚)と
聴覚に関係してくる。
そして上顎(骨)は、眼球を入れる
眼窩の下部分、つまり視覚と鼻骨等
嗅覚に関係してくる。
つまり、口は四感覚のほとんどに
関係してくるわけである。
正しい骨の位置と働き、動きが
四感覚に強く影響してくるのは
当然である。
また、口は頭で最大の関節と言ったけど、
ここにかかる不正な力は脳にも大きく
関係してくるので、口の歪みは将来の
脳機能や病気に関係してくる。
頭はボーリングの玉くらいの重さが
あるわけだし、この頭の位置が
不正であれば、首から下の構造に
必ず影響を及ぼすのは当然の理である。
これほど重要なパーツなのに、多くの
治療者がここを重要視しておらず、
またここに対して治療矯正をしっかり
行いうる技術を持たずに治療して
いるのは、本当に不思議なくらいである。
自分の受け持つ患者さんの将来の
ためにも現在のためにも、この
口蓋部に確かな治療技術を持つ
ことは本当に重要であり、また
学ばない、技術を持たないなら
それは治療者としての責任を
はたしていないと思う。
もっと、よりしっかりした技術、
およびなぜこの部位が身体に影響
してしまうのかを詳しく学びたい
先生は(多くの先生にそのように
考えてもらいたいが)、ぜひ
今月行うTMJのセミナーに参加
してほしいと思う。
今までのクラニアルテクニックとは
別の、目からうろこの考え方が
披露されるだろう。
さらなる説明は次回に続く!