先日インパクションセミナー初級を
開催しました。
北海道在住の折笠先生が
勉強に来てくれました。
私は、「学ぶべきことは技術ではなく、
それを用いる人の在り方や治療行為に
対しての自負心」について話をしました。
それは彼のWTSの治療における、
治療者としてのありようも変え、
治療結果を変え、またそれが患者にも
伝わっているようです。
私は単に治療が上手いとか、痛みを
取るのが上手いだけでは、尊敬できる
治療者であるとは考えていません。
自分の行う治療に対し、信念やポリシー、
哲学といったものを持たぬ治療者は、
私は「治療家」とは認めません。
私は治療を極めていくことにより、
技術のみならず、人格向上や、また
患者の人生の質をも向上させ得ると
思っています。
これを私は「治療道」と言っています。
「治療道」は「C&2Ps」といって、
コンセプトと2つのP、つまり
ポリシーと哲学が大事ということです。
治療技術は、この大元の幹や根から
伸びていく枝のごとく、葉のごとく
花のごとくあるものと考えています。
そろそろこういったことを身につけた
治療家が世の中に増えていくべきだ、
そして彼らが患者を健康に導くだけでなく、
健全な人生を送れるように導ける
技量を持ってほしいと思っています。
治療師は、はっきり言って、
世の中で認められていません。
テレビドラマや映画に、その主人公に
治療者がなっているのがありますか?
消防士、弁護士、ナース、警察官、
その他いろいろとドラマで取り上げられて
いますが、治療者が主になるのはあるで
しょうか?
なぜそうならないのか?
多くの治療者のやっていることか、
その志が低い人が多いと思われている
からではないでしょうか?
私は何十年も治療行為ということに
真剣に向かい合って生きてきた人間です。
多くの若者が目指したり、憧れたりする
職業となってほしいというのが
私の気持ちであり、頑張ってきました。
生活に追われ、単なるルーティン化した
仕事として日々何気なくすごしていくような、
そんな仕事をしてはいけません。
日々気づきがあったり、時として
感動をもたらす、そんな治療を
しようではありませんか?