動きです。色々な動き。
まだあります。大事なものが抜けています。
そうです、バイタルです。生命力。
他に意見はありますか?温度?
それはエネルギー的なものと考えて良いでしょう。
生命力が上がっていると体温も上がるでしょう。
生命力が下がっていると体温も下がります。
生命力です。 そして外からの状態に
反応しているのも体温です。
反応に体温を入れてもいいでしょう。
このようにたくさんあります。
無形の方が多いですよね。
触るのは解剖学的なものが多いわけです。
解剖学的に言うと心臓があって胃があって
腸があって肺があって血管があって
リンパがあって神経があり、
それらは各々の活動をしています。
今の医学は肺の専門、胃腸の専門、
心臓の専門それぞれに専門があります。
確かにそれは必要な事かもしれません。
でも今の医学が決定的にダメな事は、
どんなシステムにも他のシステムとの
繋がりがあるのに、それは考えられてない、
つまり分断されているということです。
体を動かすには筋肉が作動しています。
でも筋肉を動かすためには
循環器系で酸素を送ったり、
神経の働きであったり、
違うシステムの系統が協調することで
やっと筋肉が機能出来ます。
だから、人間は色々な活動ができるんです 。
ひとつのシステムは他のシステムと
連携して作動しているんです。
A.T.スティル は言いました。
「人間はひとつのユニットである」。
ここなんです。
人間はひとつのユニットであると言っていますね。
オステオパシーの四つの法則を知っていますか。
「動脈の法則は絶対である」。
スティルはそう言ったんです。
今のオステオパシーは体液の重要性と
言っていますが、スティルが言った事は
動脈の法則は絶対という事です。
「それを見つけて治したら放っておきなさい」。
「それ」と言ったんですね。
「 それ」は何だという事が
オステオパシーの中でも議論されていますが、
スティルは「それ」を見つけて治したら
後は放っておきなさいと言っています。
やる事やったら後はほっときましょうと。
自然の回復の時間を与えることです。
もう一つは何でしょうか。
「構造は機能に優先する」とスティルは言いました。
今のオステオパシーでは
「構造と機能の相関関係」と言っていますね。
でも構造は機能に優先するとスティルは言いました。
要するに構造がおかしかったら
当然機能がおかしくなりますよという事です。
逆に言うと機能がおかしかったら
絶対に構造上に問題があるから
構造を治しなさいという事です。
スティルが言ったのは哲学でもあるし、
治療や人間に対する対応の仕方や
オステオパシーのプロセスや対応の仕方、
それを表しているという事です。
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この「「触る」とはどういうことか」は
過去に行った「触るからはじめる
オステオパシーセミナー第7回 」からの抜粋です。
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