これは私の「診断教本1,2」に書いたことであるが、
今振り返り、本当にすごい「極意」であり「秘伝」を
私は出していたのだと改めて最近つくづくと感じる。

残念ながら、私がすごいと言っているこの極意を、
このテキストを手にした人々が本当に理解しえただろうか?と思っている。

これに気付き、観察力を高め得た治療者は、格段の進歩を遂げることだろうし、
その治療人生は間違えのない進化をしてくのが分かる。

それほど大事なのが、この「観察する能力」なのである。

この「観察」には「能動的観察」法と「受動的観察」法がある。

私が「診断教本1,2」に書いたのは、この2つのことであるとお分かりだろうか?

これらは最近の私が明確に分けているので、教本にはこの名称は使っていない。

ただし、分かりやすく言うならば、「受動的観察」法は、
ロリン・E.ベッカーD.O.の言う「観察者に徹する」ということになる。

または相手から術者の感受性に入ってくる情報のキャッチである。

「能動的観察」法は、私の「診断教本1,2」をよく読んでいただきたいと思う。

その他テキスト

3月からのセミナーでは、この観察力が大変重要なポイントとなります。

新年度セミナー:オステオパシー根幹セミナー案内

観察するとは、一般的に目で状態を見ることを考えると思います。

もちろん治療する側としてそれは大切なことですが、患者本人にも自分をよく見て
何が問題となって今の症状を作っているかを考えてもらうということが、
長い目で見て本人の為になると考えます。

治療者は患者をよく観察して何が問題になっていそうかを分析し、問診して見つけ出したり、
本人にそのような意識を持ってもらうことが大切と考えます。

そのためには治療者側の深い洞察力がなければなりませんし、また
観察に基づいてうまく問診をしていく必要があります。

私の治療においては、患者からうまく情報を引き出す方法も大切なテクニックと考えます。

セミナーにおいては、身体の動き等から必要なテストを行い、
どんな問診をしていくのか、実技を用いて各受講生に練習してもらい、
身につけていただきたいと思いまう。

そのためにも、深い洞察力、触診力を身につけねばなりません。

そのための感覚を身につける練習と、実技を中心にセミナーを進める予定です。