「触る」という事はどういう事でしょうか?

皆さんは治療上において、
「触れる(ふれる)」と「触る(さわる)」、
この2つの違いを考えた事がありますか?

「触れる」という事はまず、どういう事でしょうか?

皆さんが人を「触る」時には、「触る」んですか、
「触れる」んですか?

「琴線に触れる」という言葉もありますけど、
皆さんに言いたい事はこういう事です。

「受動」と「能動」の違いです。
厳密に言うと、簡単に2つには分けられません。

「触れる」のは「触れてしまった」、
「触れてしまってタッチしてしまった」と言う感じです。

「触る」と言う事は自分の意思を持ち、
意図して「触る」という事です。
「触る」という事には意図が入っています。

「 触れる」事には、たまたま触れてしまった、
そういう意味が入ります。そうとは限りませんけど、
そういう意味が強いです。

たまたま触ってしまったという言い方もします。

でもこれはちょっと違うんです。「触れる」と「触る」。

では治療する場合どっちが大事なんでしょうか?
考えてみてください。

答えは両方とも大事です。答えは両方になります。

「触る」という事に関して、
「触る」事の方が大事と思った人は攻撃的なんです。

「触れる」というのは慎重さと言う事が含まれています。

いいですか。触っている時に
同時に触れているかもしれません。

触っている時に同時に何かに
触れているかもしれません。
両方ありえます。

「触る」という行為の中に
「触れる」が入っているという事です。

この意味が分かりますか?
ここで習っているのは新しい概念です。

今まで治療師は誰も
言った事がない事を僕は言っています。

治療師は頭が良くないといけません。
教えるのは簡単です。
これはこうですと言うのは簡単です。

でも考えない治療師は、講師の先生から
学んだ事をただなぞっているだけの
治療を行うことになります。

自分の臨床の中で、自分の頭で考えて
進めていく事をしないと、自分の知らない事が
臨床で起こった時にどうしようもないんです。

それでは駄目です。

考えないと臨床では色々の状態に対して対応出来ません。
臨床では色々な事が起こります。

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この「「触る」とはどういうことか」
過去に行った「触るからはじめる
オステオパシーセミナー第7回 」からの抜粋です。

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