私が臨床において、骨盤や脊柱が
けっこう歪んでいる人を見て、

 

「背中や腰に痛みや張りは出ていませんか?」
とl聞いても、「それほど気になることは
ありません」という人が時としています。

 

人体とはよくできていて、一部の悪いところが
あっても、他のところでそれを補ったり、
代償したりして、その異常には気付かない
ことがあります。

 

だからスポーツ選手も調子よく
活躍している人でも、きちんと身体の
チェックをしてもらい、調整を受けて
いない選手は、少しづつ身体が異常に
なっていったり、歪んできていても
気付けなかったりします。

 

それはその悪い状態になっていても、
長年の努力が身体に記憶され、
代償してくれるためにそれに
気付きづらくなっており、本人も
大丈夫であると感じてしまうのでしょう。

 

しかし、それを放っておくならば
全く違う、それを補っていたところに
故障を生じたり、またはその選手が
うまくプレーできなくなっていき、
身体の動きのコーディネーションが
悪化し、悪い成績を出すようになったり、
スランプに陥ることになります。

 

長年そのように無理を強いてきた選手は
しばらく体調や成績が悪化し、本人も
「自分はもうダメで、引退するしかない」
となってしまうこともあります。

 

であるから、いくら成績が良く
絶好調のように思っていても、
常に身体の調整を行い、バランスを取って、
長い年月にわたって活躍していただきたい
と思います。