WTSの治療が効果を出すために、
特に精神治療においては、本人が、
自分に問題点があることを理解し、
認識しなければ先には進めない。
例えば、「場違い」ということでは、
TPOが服にはあるけど、なんでそれが
必要で、その人はそれの何を満たして
いないから変える必要があるという
流れになるが、
自分の何がよくなくて、どのように
変えていくかが理解できていなければ、
そうすることは嫌で終わってしまうので、
いくらアドバイザーがこの服を着ましょうと
言っても聞いてくれない。
例えばサッカーで、一般的なキックは
甲でボールを蹴るが、当てる角度が悪いため、
まっすぐにはボールが飛ばないとする。
周りからはどのように蹴っているか
見えるけど、本人は、「自分は甲で
まっすぐに蹴っている」という認識ならば
周りがいくら言っても改善されて行かない。
まず自分がどうなっているか？
現時点をしっかりと見る。
認識に、このように変わりたい、または
このようにしたい、やりたい、やるべきだ
という気持ちを持ってもらう。
変わることでどのようなことが
生じるかをイメージし、自分で
変わろう、努力すべきはすると
考えて、治療に協力してもらえなければ
変わらない。
難しい状況、症状ならなおさらである。
治療する側も、される側も、
このことをよーく考えてほしいと思う。
