水は世界一柔らかく、なんでも
その許容範囲において溶かし込む。
どのような形にも合わせ、
自らの形状を変える。
一見弱そうな水だけど、液体気体個体の
どの状態にもなりうる。そして1滴で
あっても、何十年と一か所に落ちれば、
岩にさえ穴をあけていく。
水はそこにあるだけであるが、
1か所にとどまればやがて腐っていく
しかし、動いていればそうならず、
また多くの生き物に絶対に必要とされる
貴重なもので、水無くしては生物は
生きていけない。
水は雨となり、土に入り、再び
地上に湧き出て、川となり、海に向かって
その間生き物を生かし、土をうるおす。
強い太陽の熱が途中、水蒸気に変え、
一部は空に上がり、雲となり、やがて
再び雨となり、生物に水を与える。
多くの水は海に帰り、大海となっていく。
集まり、拡散し、生命を与え、ときに
その強い力は生命を奪い、物を破壊するが、
水は意思を持たず、たんたんと流れていく。
取り入れた物質によって水は色をつけ、
味をつける。
しかし、その中に水本来の特色は
失っていない。
このようでありたい。