スピードですね。
明らかに勢いをつけて触られると
緊張しないでしょうか?
柔らかく優しく近づいて
「触る」と緊張しないですよね。
それから強さもありますね。
このスピードと強さは関係しています。
それは分かりますか?
やっぱり感受性に繋がってきます。
これに二種類あるんです。分かりますか?
「受け入れられるスピード」と
「受け入れられないスピード」です。
例えば、相手が緊張していくスピードを
自分が感知できるか。
慣れてない人だったら、
どんなにゆっくりやさしくやっても
緊張するかもしれないですね。
相手の認知能力と感受性を、
術者が認識する事が大切です。
大事なのはこの触り方は緊張させてしまうんだな、
これはリラックスしているなとか、
これ以上相手に入っていたら
緊張してしまうなとか、
これ以上押すと壊れてしまうなとか
術者が認知するという事です。
例えば関節の検査で、関節を
動かして楽そうな動きがありますが、
可動域を越えるように動かすときついですよね。
だから形ではなくて、
相手が受け入れているかどうかなんですね。
反発に対してこちらが
動かそうとするとダメなんです。
一見この形はきつそうな形に
見えるかもしれません。
だけどこの状態でも
キツさの中に平気さがあるんです。
きついんだけど少し息を吸って
吐いて脱力してみて下さい。
肩の力を抜いて。
そしたら楽になったでしょ。
相手がその状態を
受け入れてくれる強さなら、
壊れないし力が抜けて楽になるんです。
受け入れてくれないとそんなに強くなくても、
受け入れてくれない状態を作ると、
相手を壊してしまうんです。
受け入れてくれればある程度の
強さまでなら壊れない。
でもどんなに受け入れてくれても、
限界を超えてあまり強くやると
バキっていってしまうんです。
分かりますか。限界はあります。
組織が耐えられる限界というものがありますからね。
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この「触られる」事について」は
過去に行った「触るからはじめる
オステオパシーセミナー第8回 」からの抜粋です。
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