あなたは腰、肩、膝、足首、背中が痛いという時に
どこが悪いと思うか?骨盤?内臓?靭帯?脊柱なのか?
確かにそれらも正しい。しかしあなたは動く身体が
正常か否かは見ているか?
いかに形状を変えても、脳が、身体(筋肉や神経)が
間違った動かし方を身につけていて、正しい動きができないと
治療が完成しない。特に脚の動きは重要である。
治療自体が正しくとも、ダメなのだ。
だから治療者はできるだけ「脳の身体のコントロール」の正常化、
関節可動力の正常化を行い、必要ならばその運動法を教える
(可動性の正常化のためのストレッチということ)。
そのうえで、正しい脚の動きを教えることである。
そのために必要とされるのが「観察力」である。
私の診断教本にはそれは書いてあることだが、
読んでそこまで理解している人はどれくらいいるだろうか?
「私は気付いている」という人は素晴らしい。
「私は分からなかった」という人は、何度でも読み直してほしい。
まあ、本には、どこがどうなっている時にはこうしなさいということは
出ていないので分からないかも知れないけどね。
ただ本人が正しい身体の使い方が出来ない限りは、
本当にその人の症状を無くすということは将来的にも出来ないのである。