私のセミナーでは受講後に感想文を
書いてもらっています。また、WTS
研究会においては、毎月症例報告が
義務となっています。

 

この意義は、前に書いた通りです。

 

しかし、書かれた文章を見ると、何を
どう理解したのかや、こちら側が
分かってほしいことをつかんで
いるのかとか、いろいろ分かってくる。

 

この人が何に興味を持ったのかとか、
そういう思考の仕方をするのかとか、
中には感想文になっていないものもある。

 

つまり、心が入っていないということだ。

 

何も、良かったことだけ書くのではなく、
気付けたことや、気になったことを
書いてもらってもよいのである。

 

あるいは要望とかでも良いのである。

 

それによって講師も成長するのである。
また、書いた人も成長する。

 

報告分については、その会員がどのくらい
自分のやっていることに注意を払い、
熟考し、思考しているかが分かる。

 

たとえ報告文には書いていなくとも、
自分はそうしているというのは通じない。

 

読めば伝わるものがあり、見なくとも、
どのくらいの力量がついたかも、
分かるというものだ。

 

また義務だからと形式的に書けば良い
などと考えている人は、結局自己の
成長を自ら止めていることになる。