グリーンハウスにおける治療の眼目

グリーンハウスでは、身体を治すことも大事ですが、いま身体がどういった状態にあってどんなところに問題を抱えているのかを患者さん自身が認識すること、つまり「自らを知ることが大事」という考えのもとに治療や指導を行っています。具体的には、辛いところを治すだけでなく負担のかからない身体の使い方や生活の仕方を知り、「なぜ自分がこういう状態になったのか」、「過去の何が悪かったのか」を探ります。治ることよりも、予防することが大事だということがわかるようになると、新たな症状が出てきた時に自分でその原因を探ることができるのです。

ご自身で努力が必要となる3つの要素

睡眠不足による不調

栄養問題による不調(過不足)

体力のなさにより生じる環境や労働の負担

これらによって起こる症状の改善には、体調が悪い人ほど患者さん自身の努力が大事です。そうでなければ、体の質を変えていくのはどんな先生でも無理だと思います。当院では、それらに必要なアドバイスをいたしますのでご安心ください。

ただし、アレルギー体質により、正常な人の身体が受け入れられる栄養素に対して異常反応を持ち(本人が自覚していないことが大半を占める)身体に栄養が入らない場合、アレルギー体質を治してからでないと本当に栄養問題を解決することはできません。アレルギーの治療は、オステオパシーとは違う方法で行っており、現在この治療でさまざまな成果を出しています。

身体が異常を示す3つの状態

痛み・しびれ・つれ・重いなどの感覚異常

可動範囲の減少

たとえば右手は90度まで曲げられるのに、左手は30度なら、痛くなくとも異常です。左右とも硬くて30度までしか曲がらないのは体質的に硬いか、または左右ともに問題を持つケースが考えられます。

組織の機能を充分に発揮できないという異常

痛みがなく、動きが正常であっても、たとえば左手に比べて右手に力が入らない…というケースは、その組織が本来持つ機能を十分に発揮できないという異常です。

健全体とは・・・

・左右のバランスが良い
・体液の循環が良い
・呼吸が十分である
・運動能力が正常に発揮できる
・精神が安定する
・もちろん快食・快眠・快便
・脳にストレスを持たないこと
・液体病変を持たないこと、等々

これらを目指して治療を行っています。

健全な身体は病気を寄せつけず、また病気の回復を早めます。一方、身体や脳(精神)の不調は、本来の能力を失います。楽しいことが楽しくなく、おいしいものもおいしく食べられず、本来簡単に行える仕事を難しくして、時間がかかったりミスをしたりするのです。また、深い睡眠が得られなければ十分な気力の回復ができず、日中疲れを背負って生活や仕事をしなければなりません。

こうしたブレーキをかけながらアクセルを踏むような行為は、余計な浪費による心身の負担を増やします。平日の疲れが休みに出れば、休日の外出を楽しむことはできません。また、友人に会っても楽しくなかったり、仕事でよりよい方へと頭が働かずストレスが溜まっていったりします。このように、十分な体力と健全な身体がないと、大切な時間の浪費を生じてもったいない人生を送ることになってしまいます。そうならないために、時間とお金をかけてでも身体をメンテナンスされることをおすすめします。

患者さんのよりよい人生のために、時間の浪費を少なくし、病気の不安を減らす—-これが当院の治療眼目です。これらを実現するため、高い技術を持って患者さんに施すこと、そしてより上達するための努力を惜しまず続けていきます。

グリーンハウスのオステオパシー

心身が自然に、また健康的に活動することを妨げている身体の構成要素(心臓・骨・血液はもちろん、精神やエネルギー活動など)を見つけ出し、適切な刺激をすることによって本来持っている機能・能力・活力を取り戻し、心身全体への正常な関係をも取り戻して、全体との調和を図り、人間が持つ本来の健康に近づけようと導く手技療法こそが「オステオパシー」だと考えています。オステオパシーの長い歴史の中では人間に対する深い探求がなされており、現在も発展を続けています。

グリーンハウス開業後も常に学ぶ姿勢を崩さず、新しい技術の習得に励んでいます。そのため、いつも同じ治療法ではなく常に変化しています。新しい知識・技術を積極的に治療に取り入れ、さらに深めていけるようセミナーなどにも積極的に参加しています。

ただし、治療の根本は同じです。患者さんの生命力にコンタクト・アプローチし、患者さん自身の持つ治癒力に働きかける…オステオパシーの極意であるブレス・オブ・ライフでありロングタイド、ポテンシーによって身体に働きかけることには変わりありません。